
9月2日(日)~3日(月)、岩手県の花巻温泉を会場に全日本民医連第11回共同組織活動交流集会が行われました。隔年開催のこの集会は、昨年開催予定でしたが、東日本大震災のため延期を余儀なくされ今年の開催となりました。1800人の参加者のみなさん。
全体会で記念講演をされる三上満氏。「震災に生きる宮沢賢治の世界観」と題し、震災に打ち勝つ宮沢賢治の信念を独自の観点から話されました。

シンポジウムでは、被災地、岩手・宮城の報告、そして福島からは原発で将来の見えない不安を切々と訴えていました。
2日目の分科会では、徳之島以南区 天城支部の白間支部長が「肺炎球菌ワクチン接種補助を求める運動について」を発表しました。

翌日、事務局のご厚意で花巻から仙台まで海沿いの道を巡りながら帰りました。大船渡から陸前高田に入り、奇跡の一本松が目に入ったので、車を降り近くまで歩きました。松の隣の建物はユースホステルだったらしいです。

この橋の向こう側に奇跡の一本松はありました。橋の名称が刻んである石は傾いていました。

ゆがんだ鉄柱、標識だったんでしょうか。橋の袂にはお花やぬいぐるみがお供えしてありました。

隣の敷地には、瓦礫の山。まだまだ深刻です。少し行った先には、家庭から出た布団や電化製品が分別されて山積みになっていました。

途中、プレハブ商店街で昼食と買い物。みなさん気さくな方ばかりでした。

プレハブ商店街を出ると、目の前に大きな船が飛び込んできました。テレビで見た光景・・・。この写真からは見えませんが、船の真下には乗用車が押しつぶされたままの状態でした。
基礎だけが残った家の跡地は花が植えられていました。

震災から1年半が経過しましたが、被災地の現実はまだまだ厳しいものです。
コスモスの花が、東北の人々の復興を祈り一生懸命咲いている。そんな風に思えてなりませんでした。